四国の横尾姓の分布はそれほど多くないが、下調べをしていて特徴的なことがわかっている。
徳島に十数軒の「横尾」姓が現在もあり、愛媛に30軒以上の「横尾姓」があるのに対して、「香川・高知はほぼゼロに近い」というのがその特徴。
もしかしたら引越しなどで、ごくごく一部横尾さんが住んでおられるかもしれないが、氏族の分布で言えば、
あきらかに愛媛を高い山として分布している
ことは明確だと思われる。
それもそのはず、愛媛には古くから「横尾氏」がいたらしい。
まなべさんちのルーツ
http://www2s.biglobe.ne.jp/~y_manabe/misima/matuo62.htm
のサイトでは、「大西軍記」に横尾山城守なる人物が登場するさまが引用されている。
おなじ人物について、
武将net
http://mononohu100.seesaa.net/article/51804747.html
さんにはもうすこし詳しいデータが掲載されていた。
それによると伊予国の横尾城にあった横尾山城守国信は、天正期に陥落したとある。
横尾城はあまり大きい城ではなかったようだが、城郭放浪記さんのサイトを見れば位置関係がわかる。
http://www.hb.pei.jp/shiro/iyo/?c=ehime-shikokuchuo
http://www.hb.pei.jp/shiro/ehime/map/?c=shikokuchuo
現在の四国中央市、土居地区付近が拠点らしい。
「予陽河野家譜」では、天正13年の高尾城の攻防で、小早川氏にやられた現地の豪族として
入野城主横尾山城守 祐安
の名前を見ることができる。
愛媛県の横尾氏のルーツとしては、この氏族の末裔がまず考えられると思う。
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