横尾氏について調べるあまり、
「っていうか、そもそも”横尾の尾”って何なの?」
ということで、同じ『○尾』さんの苗字の成り立ちについて調べることにした。
いくつか代表的苗字を調べてみないとわからないので、しばらくこのシリーズが続くと予想されるが、本来の横尾さん、横尾氏についてはあんまり関係ないと思われるのでスルーしていただいてかまわない。
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柏尾姓は、「樫尾」「橿尾」などの表記と互用されることもある。
■ 【柏尾氏】 甲斐国山梨郡。三枝氏・三枝部氏より分かれる柏尾氏。
■ 【柏尾氏】 相模国高座郡柏尾村より出る。樫尾とも。
■ 【柏尾氏】 伊賀国柏尾村を拠点とした服部氏族。
■ 【柏尾氏】 但馬日下部氏の末裔に柏尾氏あり。三枝氏流と通じる説も。
■ 【樫尾氏】 伊予国にあり。
■ 【樫尾氏】 土佐国、香宗我部氏の記録に樫尾姓。
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□ 【鹿子尾氏】 ことばのなりたちは違うが、おなじ”かしお”読みで「鹿子尾」姓がある。こちらは筑後国、戦国時代に記録が見える。
樫・橿はブナ科コナラ属の、いわゆる常緑樹「かしの木」であり、柏はブナ科コナラ属の落葉樹「かしわ」である。こちらは柏餅の「葉」の利用が多い。
苗字のなりたちとしては、おそらく「柏の葉」なのか「かしの木」なのかはあまり意味がなく、音の関連で成立していると思われる。
おそらくは、樫や柏の樹木が茂る山の尾根を意味する地勢的な苗字であろうと考える。
ただし、「鹿子尾」姓については、動物の尾を直接意味するであろうから、柏尾姓との関連は薄いと推定できる。
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ちなみに「カシオ計算機」の創業者樫尾氏は高知生まれ。香宗我部系かと考えることもできる。
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